JR鶴見線・国道駅
冷たい雨の降る夜。
以前にどこかで写真を見かけてから気になっていた、鶴見線の国道駅に行ってみた。
横浜から京浜東北線で鶴見。鶴見線に乗り換えてたったの一駅だ。
駅員はおらず、Suicaをタッチするだけの簡易改札のみ。
横浜に無人駅があったなんて、知らなかった。後で調べたところ、鶴見線のほとんどの駅は無人らしい。
ガード下のほんの数十メートルの区間だけが、時が止まったように古いたたずまいを残している。
戦後、もしくは昭和初期という感じか。映画のロケなどでも使われるらしい。
電車が止まるたびに、数人の乗客が降りてくるが、それ以外にはほとんど人通りもない。
焼き鳥屋さんは営業していると読んだような気がするが、定休日だったのだろうか。
あまりの寒さにシャッターを押す指がかじかんでくる。
ギブアップして、帰路につくことにした。
いつも通勤で行き来している横浜駅から遠くないところに、このような場所があるというのが不思議な気持ちだ。
日常の近くにある非日常。
もちろん、この駅をふだん利用している人たちにとっては、ここが日常なのだろうけれど。